About This Project

老婆

 

谷中七面坂下の戸張弧雁氏のアトリエの横に友人の下宿があったころ、この老婆をモデルにして二人で描き出したが、瞑想に入ったような表情が気にいって3日間グングン描き込んだころ、保田龍門氏が友人を訪ねて来られた。私とは初対面であったがこの絵を一目見て感動されたらしく、友人に種々私のことを小声で聞いているのがわかった。氏は後日油絵と彫刻で日本美術院洋画部で活躍された私の尊敬する作家であった。

油彩・画布

80.4×60.6cm

Date
Category
人物, 油  絵