大正の末年から赤城山へ度々出かけて馬の研究を始めた。湖もあり原始林もある比較的楽に登れる山、二紀会の栗原信とひと夏を共に過ごしたこともあり、湖で和船の漕ぎ方を教えてもらった。この絵は赤城の馬の研究が総合的に打込まれた油絵としては一番大作。帝展では幹部作家の室に陳列され、独立の清水登之君がなかなか優遇されていますよと褒めてくれた。その後柿の木坂では旧制府立高等学校の大会議室を最後まで飾っていた。
112.2×162.0cm
1930年(昭和5)